チュニジアの風景(20)空港でもう一度呑む
- 2015/05/10
- 07:00

やれやれ長かったチュニジア滞在も終わり。帰るぞ。空港で、搭乗ゲートに近づくにつれて値段が高くなるので、パスポートコントロールを抜けてすぐのところのデリで何かチュニジア産品の写真を、と思って立ち寄ったら、ランチの時間終わったので食事はないよ、あっちいったら食事あるから行け行け、と店員たちがやたらと追い出そうとする。こちらはチュニジア製のワインなどの写真を撮りたいだけなので、いろいろ取り揃えてあるこっ...
チュニジアの風景(19)裏窓
- 2015/05/09
- 09:55

チュニジア連載も終わりに近づいてきました。今回は、のどかで綺麗なだけではないチュニジア社会の一面を・・・・チュニジアでの滞在先の一つ、中心部のとある部屋の裏窓から見える光景。大通りから細道に入ったところにある小さな広場。駐車場みたいになっています。そこの奥の店なのかガレージなのか曖昧な場所でしばしば人がたむろして何やら相談している様子。これは何かあるなーと思って暇なときにちらちら見ておりました。そ...
チュニジアの風景(18)露天市場
- 2015/05/08
- 00:00

旧市街の観光客向けのスークや、目抜き通りの店で、庶民が買い物をしていることはあまりない。旧市街の奥深く、横道を歩いて行った先にぽっかりと広がる空き地に、露天市が立つ。粗末な板や段ボールの上に商品を置いている。庶民はこういうところで買い物するわけですね。露天市場の周りの店は問屋のようで、入るとこんな感じの陳列の仕方。もちろん新市街ではこういったスーパーマーケットがあって、こっちで多くの人たちが買い物...
チュニジアの風景(17)スークでお買い物
- 2015/05/07
- 07:00

こちらは地元向けの店。女性用のブーツ屋さんですね。私はあんまり観光客向けの店に近寄らないしカメラを向けないので写真がありませんが、チュニジアで土産物を買おうとすると、革製品ではスリッパをよく売っている。ただ、旧市街のスークでふっかけられたり値切ったりしても、本当に良いものを買えるかどうかわからない。そんな時、とある隠れ家のような場所に行くと、最高級のこれはというものを飾ってあります。値段はスークの...
チュニジアの風景(16)旧市街を歩く
- 2015/05/06
- 07:00

私はあまりアラブ諸国の旧市街のスークを歩いたりしないのだけれども(観光客向けだから)、チュニスの場合は旧市街を通らないと用事が済まないことも多く、急ぎ足で何度も歩いた。旧市街の東西主要な道は二本ありまして、一本は観光客向けの店が多い。常に各国からの客でごった返しています。混雑してくると列を作ってノロノロ歩かないといけないことも。一方、地元の人向けの店が並ぶ道もある。日中の荷物の運搬もこっちの方が激...
チュニジアの風景(15)旧市街に向かう
- 2015/05/05
- 07:00

旧市街を歩いてみよう。ブルギバ通りの西の端からもう少し行くと、フランス門がある。ここが旧市街への入り口。渋滞する車の間をすり抜けていく。欧米語でフランス門と呼ばれているが、アラビア語ではバーブル・バハル(海の門)。海の門をくぐると・・・噴水のある広場へ。楽しそう。旧市街に卵の配達か。こんな感じの店が、これから入る路地に並んでいる。さあ旧市街に踏み込んでみよう。...
チュニジアの風景(14)フランス風レストランでの朝食
- 2015/05/04
- 07:00
チュニジアの風景(13)ミントティーに松の実を
- 2015/05/03
- 07:00
チュニジアの風景(12)魚が旨い
- 2015/05/02
- 07:00

チュニジアはアラブ世界で例外的に魚が美味しい。スズキでしょうか。さっとグリルした新鮮な魚がうまい。やはり焼きサラダが添えられている。こっちも同じ魚かな。いろいろ魚介ミックスグリル。お高い店でイカのグリル。別の店で、魚のクスクスを頼んだら、タイが綺麗な姿煮でやってきて感動したのだが写真を撮り逃がした。...
チュニジアの風景(11)ブリックを食べてみよう
- 2015/05/01
- 07:00
チュニジアの風景(10)前菜はハリッサ
- 2015/04/30
- 07:00

チュニジアで飲む(その2)どこのレストランでも飲み屋でも、前菜というとこのハリッサという赤いディップみたいな前菜が出てくる。唐辛子が効いている。辛さは店によってまちまち。たいていは上にツナが載っている。オリーブの実が添えられていたり、オリーブ・オイルに浸してあったりする。高級レストランの前菜にもやはりハリッサがちょびっと(スィーディー・ブーサイードの「アブー・ザッルーク」)。前菜によく添えられてい...
チュニジアの風景(9)酒が飲めるぞ
- 2015/04/29
- 07:00
チュニジアの風景(8)色鮮やかな扉
- 2015/04/28
- 07:00
チュニジアの風景(7)雨に打たれるイブン・ハルドゥーン像
- 2015/04/27
- 07:00

イブン・ハルドゥーン像について書きかけて、『歴史序説』日本語訳が文庫でまで絶版(なんのための文庫なんだろう)と知って絶望してしまったが、気を取り直してチュニジア報告。ブルギバ広場のイブン・ハルドゥーン像。ちょっと別のアングルで見てみましょう。正面から、少し引いたところから。ん?有刺鉄線が写っていますね。実は、ここのところ、ブルギバ広場のイブン・ハルドゥーン像は、こうして有刺鉄線で囲まれてしまってい...
チュニジアの風景(6)イブン・ハルドゥーン像
- 2015/04/26
- 07:00

チュニジア生まれのイブン・ハルドゥーン。言わずと知れた、不朽の名著『歴史序説』の著者。ブルギバ広場の、時計塔とは逆の端に、銅像が建っています。『歴史序説』は歴史学者(東大寺管長でもあった)の森本公誠氏による名訳が岩波文庫に入っている・・・・と書いたところで調べたら、なんと、品切れ・・・・いくらなんでもひどいんじゃないかと思いますよ。岩波ブックサーチャーでもはっきり品切れと出ています。絶版かどうかは...
チュニジアの風景(5)ブルギバ通りの内務省ビル向かいにてお茶
- 2015/04/25
- 07:00

チュニス・ブルギバ通りのランドマークの時計塔が見えるカフェに座って新聞でも読んでみようか。朝ごはんの直後ですので、長い影が差しています。ん?なんだかいかつい黒服の人が多いような。実はここは内務省ビルの向かいなのです。右手に黒い門があって、金色で内務省と書いてありました。内務省ビル前は有刺鉄線が張ってあって通行人が近づきにくくしてある。新聞の一面トップは、「内務省爆破を計画した32名の過激派を拘束」...
チュニジアの風景(4)ブルギバ通りの眺望
- 2015/04/24
- 07:00

チュニスといえばブルギバ通り(広場)。2011年1月14日にベン・アリー政権を崩壊させた大規模デモも、ここに集まりました。「アラブの春」の導火線となった事件です。ブルギバ通りの端にある、ランドマークの時計塔。上から見るとこんな感じ。写真の中央部に写っているの無表情なビルが内務省。大規模デモはここを目指した。向かいは与党立憲民主連合(RCD)の本部でした。この大通り・広場を群衆が埋め尽くしたのですね。...
チュニジアの風景(3)スィーディー・ブーサイードはこんなところ
- 2015/04/23
- 07:00

昨日は、チュニス近郊スィーディー・ブーサイードへの行き帰りの電車の中の親子の写真だけを紹介しましたが、スィーディー・ブーサイードそのものの写真を載せていませんでしたね。日曜日に、ふと思い立って、チュニジアの一般人の休日の過ごし方を写真に撮りに行ったのでした。昼前に出かけて昼過ぎには帰ってきました。たいして時間はかかりません。チュニスのど真ん中のブルギバ広場の端から少し行ったところにあるチュニス・マ...
チュニジアの風景(2)スィーディー・ブーサイードの休日
- 2015/04/22
- 07:00

チュニジアの休日。チュニスの休日の過ごし方の定番は、近郊の景勝地スィーディー・ブーサイードへの遠足。地元の人たちと一緒に電車に揺られて行ってみた。混んでます。ユースフ君(3歳)くれました〜。もうあげないよ。あー全部取られるところだった。もう降りる。帰路は、ヌールちゃん(1歳)と。まだしゃべれません。...
チュニジアの風景(1)ザイトゥーナ・モスク
- 2015/04/21
- 07:00
イエメン・奇跡の風景
- 2015/04/01
- 07:00
まったくブログに何か書く時間的余裕がありませんので、最近フェイスブック等でもよくお知らせしているイエメンについて。政治情勢さえああでなければ、イエメンは非常に美しいところなんですよね。よそでは見られない絶景の宝庫。それも自然・風土に人間が長い年月をかけて手を加えてできた、究極の文明の遺産。アラブ人の精神的な故地とも言えます。そんなイエメンの風景写真を、例えばこのようなウェブサイトからどうぞ。Colin ...
自由主義者の「イスラーム国」論・再び~異なる規範を持った他者を理解するとはどういうことか
- 2014/10/23
- 23:59
今日の『朝日新聞』に、「イスラーム国」についての識者の発言が載っていました。特に、「イスラーム国」に関して、当事者でもある、中田考さんの発言が注目されます。まず、私は、世界にはこのような多様な考え方があるということを知ることは大切だと思います。そもそも新聞とは、その厳しい制約条件から、中立的でも、客観的でも、卓越的でもあり得ないものである以上、様々な意見が、さほど正確なフィルターなしに載ってしまっ...
自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について
- 2014/10/09
- 23:59

10月7日のニュースウォッチ9で使われたコメントはほんの1行だけでしたが、この日報じられた二つの事案に関連したコメントとしてはこれだけで十分でしょう。このキャプチャ画面(おでこが保守系政治家並みにテカってるのはブラインドの隙間から西日が当たっているから。カメラマンがすごく気にしていましたが、時間がないので続行しました)はコメントの後段部分ですが、この前に、日本には、イスラーム国、あるいはイスラーム教一...
「イスラーム国」の黒旗の由来
- 2014/10/04
- 23:59

イスラーム世界の価値規範と、われわれの世界の価値観で、食い違うところは随所にあります。もちろん、イスラーム世界一般とは必ずしも常にくくることができず、穏健な一般市民と、過激派の間で同じものを見てもまったく異なる印象を持つ場合はありますが、今回はイスラーム世界一般に、価値規範上、正統とされ高い価値を置かれているシンボルが、事情を知らない日本の一般市民には単に否定的な、邪悪な印象を与えてしまう事例を取...
井筒俊彦論がアンソロジーに再録されました
- 2014/07/02
- 19:09

国際日本文化研究センターに勤務していた時代にカイロで開催した研究大会で発表し、『日本研究』に掲載した井筒俊彦論が、井筒をめぐるアンソロジーに再録されました。池内恵「井筒俊彦の主要著作に見る日本的イスラーム理解」『井筒俊彦』(KAWADE 道の手帖)2014年6月、162-171頁(初出は『日本研究』第36集、2007年9月)なかなか多面的な仕上がり。今度じっくり読んでみよう。...
カタール・ドーハの国営モスク
- 2014/04/09
- 23:59

今日はあまりに忙しく、ブログに文章を書く時間なし。代わりに3月末に行ったカタールの写真を何枚かアップしましょう。ムハンマド・アブドルワッハーブ・モスクの中庭。大雨の後で、水面に回廊が反射して幻想的です。ミナレット。湾岸らしい、おなかおっきいお兄さんとミナレット。キブラ(カアバ神殿の方向)を示すキブラ(壁の窪み)に向かって礼拝オイル・マネー(正確にはガス・マネーか)の精粋というべき巨大建築物でした。...