思い立ったら新書−−–−1月20日に『イスラーム国の衝撃』が文藝春秋から刊行されます
- 2014/12/26
- 12:50
11月末に、思うところあって、「イスラーム国」について新書を急いで書くことにしました。それ以来、海外出張なども挟んで、実質的な執筆時間が極めて少なかったのですが、奇跡的に完成。昨日までに校正・再校も済ませ、完全に著者の手を離れました。タイトルは『イスラーム国の衝撃』と決まりました。1月20日に発売です。当初『イスラーム国の思想と行動』としていたのですが、それでは最近の新書としては固すぎますね。編集...
2015年のグローバルリスク予測を公開
- 2014/12/20
- 22:09

昨日12月19日(金)に、私も参加させていただいた、「2015年版PHPグローバル・リスク分析」レポートが公開されました。PHP総研のウェブサイトから無料でダウンロードできます。2015年に想定されるリスクを10挙げると・・・ リスク1.オバマ大統領「ご隠居外交」で迷走する米国の対外関与 リスク2. 米国金融市場で再び注目されるサブプライムとジャンク債 リスク3. 「外国企業たたき」が加速する、景気後退と外...
豪立て籠もり犯は「一匹狼」型の模倣犯・呼応犯か──黒旗は別物です
- 2014/12/16
- 01:10

12月15日朝から、オーストラリア・シドニー中心部のリンツ・ショコラ・カフェでの立て籠もり事件は、つい先ほど、現地時間16日午前2時ごろ(日本時間午前1時頃)までに、治安部隊が突入して鎮圧したようで、事件そのものは終結に向かっている。犯人はイランからの難民として渡航したMan Haron Monisと特定されている。Australian hostage taker named as Iranian refugee charged with assault, Reuters, Dec 15, 2014 10:23am EST...
「植民地の第一次世界大戦」についてNHKBS世界のドキュメンタリーで秀作が
- 2014/12/15
- 18:00
本の入稿で毎日朝晩一章ずつ締め切りが設定されていたので、身動きが取れないでいた。危険水域を抜け出しつつある。まあこの本が終わってももっと大変な本が何冊も待ち構えているのだが。数年分の成果が一度に出そうな来年前半。執筆に没頭していると、授業に出ているか、講演・研究会などに出ている時以外はずっと書いていることになるので、テレビも見られなくなる。まあ、ふだんテレビを見るといってもNHKBSの外国ニュースとか...
【寄稿】中央公論1月号に「イスラーム国」の来年の見通しについて
- 2014/12/13
- 02:51

不意に思い立って、何が何でも来年1月に出そうと決めて、超人的な速度で、11月末から昨晩(金曜夜)までの間に、本を一冊書いてしまいました。今週は朝・晩に1章ずつ原稿を入れる状態が続いていました。「イスラーム国」関係です。9・11事件以降のイスラーム過激派の歴史と思想について。新書で230ページぐらい。6月以降、無数に書いたり話したりしてきた内容ではあるので、今突然考えたわけではありませんが。のんびり...
【寄稿】米国の学会の楽しみはブックフェア(週刊エコノミストの読書日記)
- 2014/12/10
- 23:06

本の入稿の原稿を朝晩書いて送りの繰り返し・・・一瞬の隙に、今週月曜日に出ていた記事を紹介しておかないと。池内恵「ワシントンの学会の楽しみ「ブック・バザール」」『週刊エコノミスト』2014年12月16日号(12月8日発売)、73頁**今回も電子版には掲載されていません**米国の中東学会で各大学出版・学術出版が出している新作を全部見ると、それだけで中東情勢の進展が理論的に構造的に頭に入る、という話。ほとんどそれを...
【寄稿】『外交』に「イスラーム国」をめぐる中東国際政治の総論を
- 2014/12/03
- 14:02
ワシントンDCでの短期集中詰め込み勉強から帰ってきて時差をかろうじて直して、本の執筆複数が佳境に入ってきて、とてもブログに戻ってくる時間がない。11月末に出ていた。「イスラーム国」に触発されて中東地域の国際秩序にどのような変化が生じかけているか、ここのところよく話したり書いたりしているものをまとめました。池内恵「中東の地政学的変容とグローバル・ジハード運動ーー引き金を引いた「イスラム国」」 『外交』...